今回は隣国同士で最も険悪な関係にある国々TOP10の話題です。もっとも仲が悪い国、まさに一触即発な国とはどことどこだろうか。
日本は島国である関係で、近代以前までは他国との軋轢が少ない国であったが、知ってのとおり近代以降はさまざまな戦争を経て、島国であろうとも隣国との領土問題をはじめとしたパワーバランスを巡る争いがとりだたされている。
だから、国を直に接している国々において紛争が絶えないとしても、むしろ日本人からすれば「ぶっちゃけそりゃそうだろうな・・・」という感じがしないだろうかと思う。
もちろんそれではいけないということは誰もがわかっている。しかし同じ言葉や文化を共有してきた地域でさえ強烈にいがみ合う場合があるのだ。東西冷戦の時代は過去のことだといっても、あきらかに影をひきずっている。それから伝統的な宗教的対立も顕著になりつつある。
だけどたぶんそれは表面的な理由で、身も蓋もない経済的な理由が大きいのだろうなと、みんなうすうす感づいている気がしないでもない。
それでは、隣り合う国同士の最悪な関係TOP10のご紹介です、どうぞ。
10.ウクライナ VS ロシア
歴史をさかのぼると、もともとロシアの地(ルーシの地)とは、キエフ公国(ウクライナ)であった。その後、辺境であったモスクワ公国がルーシ帝国の首領となりロシア(ルーシ)を名乗るようになる。
ソ連の崩壊後、ソ連を構成していた国々が独立国家共同体として緩やかな連合体となったが、ソ連の主要国家の一つであったウクライナはその憲章をいまだに批准していない。
ロシアは豊富な天然ガス資源をヨーロッパ各国に輸出しているが、特に独立国家共同体には格安で輸出している。しかしウクライナに対しては、ことあるごとに輸出をストップしたり料金を吊り上げたりを繰り返している。
9.クロアチア VS セルビア
旧ユーゴスラビア連邦人民共和国では1980年代半ばごろから、ミロシェビッチを中心にセルビア人優位の民族主義が横行した。セルビア人によるt民族に対する凄惨な民族浄化が行われたのだ。
いち早くクロアチアは1991年にユーゴスラビアから独立したが、1995年までユーゴスラビア軍とのクロアチア紛争を繰り広げた。
8.アフガニスタン VS パキスタン
アフガニスタンとパキスタンの対立は冷戦時代から続くもの(ソ連とアメリカの対立が関係している)で複雑すぎるため短い要約は不可能である。イスラム原理主義とアメリカとの対立は周知であると思うので、パキスタンを相対的に援護するアメリカとアフガンとの対立という構図でとらえる、ということにとどめておこう。
7.中国 VS 日本
中国と日本の関係は周知の通りである。日清戦争、日中戦争と2回の戦争を経ており、特に太平洋戦争で敗戦した日本に対して、連合国の一員であった中国からの精神的な賠償の要求が続いているといえる。歴史認識問題、靖国問題、尖閣諸島をはじめとした領土問題など両国家のけん制が続いている。
6.中国 VS チベット
チベットは厳格に仏教を信仰する民族であり、中国とはもちろん文化的に大きな違いがある。独立を何度も宣言しているが歴史的に中国の属国であるという認識を中国側は覆そうとしなかった。極めつけは1949年毛沢東によるチベット侵攻であった。それまで独立国であったチベットは中国の一部に編入させられた。現在も独立運動は続いている。
5.ロシア VS グルジア
グルジアは旧ソ連を構成していた共和国の一つ。1991年に独立した。独立後すぐ、グルジアの南オセチア(オセチア人)地域をロシアに帰属させるかで紛争となる。2008年からグルジアとロシアの間で南オセチアやアブハジアを巡って衝突、緊張が続いている。
4.トルコ VS シリア
シリアの内戦が激化する中で、隣国のトルコはシリアの反体制派(スンナ派)を支援している。シリア政府はトルコ領にミサイルを落とすなど強攻策をとっている。シリア政府は禁止されている化学兵器(サリン)を使用しているという疑いがあり、トルコは国連の承認がなくともシリアに軍事行動を起こすと宣言している。
3.パキスタン VS インド
第2次大戦後、イギリスから独立したインドであったが、多数派のヒンドゥー教徒と少数派のイスラム教徒の対立が激しくなった。結果イスラム教徒は東西パキスタンとして独立する(のちに東パキスタンはバングラディシュとなった)のだが、その後も両国ともに核開発をすすめるなど対立は今日も続いている。
2.イラン VS イラク
イスラム教シーア派のイランとイスラム教スンナ派のイラクは1980年~1988年の間、国境をめぐって壮絶なイラン・イラク戦争をたたかった。また、ホメイニによるイスラム革命に端を発するかたちで、イランはイスラム教の少数派であるシーア派の世界的な拠点だという側面がある。歴史的にも、ペルシャ語のイランとアラビア語(アラブ文化)のイラクとでは文化の面で大きな隔たりがある。
1.北朝鮮 VS 韓国
第2次大戦後、ソ連とアメリカに分割占領された朝鮮半島は、北に金日成率いる共産党勢力の朝鮮民主主義共和国が、南にアメリカに承認を得た大韓民国が成立する。1950年朝鮮戦争が勃発。1953年に休戦協定が一応結ばれたのだが、戦争中なのである。
ご察しの通り、イスラエルと近隣アラブ諸国、南米とアメリカなど、ここに上がっていない国々も多い。フランスとイギリスでさえ伝統的な仲の悪さがちょいちょい顔を出す。別にあおっているわけではないが、そういった関係性は事実なのであり認めなければならない。一昔前の平和的なきれいごとをいっていれば良い時代は過ぎた。その上で改善策を練っていかなければならない。その上で最低限大切なことは「筋を通すこと」であるように思う。
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