今回はリビアの古代遺跡を上空から撮影した画像集をご紹介します。

リビアはアフリカ大陸の北、地中海に面した中央部に位置する国です。リビアはアラブ人の国でアラブ世界の一員ですが、同時に地中海ヨーロッパの世界、そしてもちろんアフリカの世界にも属する国ですね。石油の産出が多く人口が少ないので、国民一人当たりのGDPが先進国なみに高い、裕福な国です。

また、ギリシア・ローマ時代の遺跡(世界遺産)が数多く、状態も良く残されている国でもあります。(レプティス・マグナの考古学遺跡 -サブラータの考古学遺跡 -キュレネの考古学遺跡)

地中海性の気候もさわやかで、リビアという国は旅行先としてかなり穴場な場所であるといえるでしょう。治安も2,3年前までは非常に安定していたのです・・・

そう、ガタフィ政権時代は彼独自の社会主義的な政治哲学のもと、福祉も充実した裕福な国であったという。ガタフィ政権はしかし、アラブ世界で最も反欧米、反イスラエル国家であった。そして例によって英米、イスラエルの標的とされた。民主化という便利な言葉の下、内政干渉し少数の反体制派を支援し、武器を供給し、そして内戦へと導く。理由を作って軍事介入し、体制を崩壊させ、自分たちの有利な政府が樹立されるよう操作していくのだった。

リビアもまた他の国同様、内戦で急激に治安が悪化し、ガタフィも処刑され現在は混沌とした状態に至っている。ガタフィは独裁者であったかもしれないが強烈なカリスマでアフリカの国々や部族をまとめ、また援助していたのである。それが今や部族間の争いも、イスラム勢力も過激さを増すばかりの状況となってしまった。

過渡期的な状態にある社会には独裁者が必要で、またそれによって安定がもたらされることは英米も歴史(絶対王政)の中で良く知っているはずだろう。

私たちは、いつになったら安心してリビアを観光に訪れることが出来るのでしょうか?

それでは、リビアのギリシア・ローマ時代の遺跡を上空から撮影した画像集をご覧下さい、どうぞ。

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民主化というのは完全に正しいのか、という問題が根本的にあるのだが、それ以前に民主化をするにしても、段階的に時間をかけてそれは行われるべきものだろう。急激に民主化させようとする意図は英米、イスラエルのただのエゴであるのが明確だといえそうだ。

 

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