かつては人が住んでいた島。何らかの原因で人がいなくなり、かつての状態がそのまま放置されている無人の島が世界にいくつか存在する。
そこでは、古代の面影が知れ興味深かかったり、非常にさびしげだったり、ミステリアスだったり、不気味だったり・・・といろいろな表情が見られるだろう。
考古学者や冒険好き、廃墟マニアや、ミステリ好きやオカルトファンまで興味をそそる放置された9つの島のご紹介です。
1.セント・ギルダ群島のヒルタ島
スコットランドの岸から60kmの西に位置する。世界最古の火山跡がある。2000年前から人が住み始めた。バイキングの生活していた跡も残っている。800年前ほどからスコットランドの領主が治め200人ほどが自給自足で生活。近代に入り生活がたちゆかなくなり、1930年に政府の指導ですべての住民が本土へ移住することに。現在は自然保護区となっている。
2.ホーランド島(Holland Island)
アメリカ合衆国メリーランド州チェサピーク湾にある廃村の島。ダニエル・ホーランドという人物が1600年代に移り住んだ島。かつては猟師や農夫が居住しており、1910年には人口は360人ほどあった。1914年には、風と潮によりほとんどの家があった島の西側が浸食され、住民は本土に移住せざるをえなくなった。画像の廃屋も2010年に崩壊してしまったようだ。
3.ノース・ブラザー・アイランド
ニューヨーク・マンハッタンから数キロの所にある現在立ち入り禁止の島。1885年に、この無人島に天然痘の病院が建った。患者を隔離するために。1938年に病院が閉じます。
1950年代に入ると、麻薬中毒者を監禁、軟禁する目的でのリハビリ施設となる。島から出るには、身体から麻薬を完全に除去しなければならない。
しかし1960年代に入ると、職員の汚職や麻薬厚生施設での麻薬の蔓延により、閉鎖に追い込まれる。その後、島は放棄され、病院や港が廃墟となり、現在は崩落の危険があると言うことで立ち入り禁止となっているようです。
4.ビキニ環礁
太平洋ミクロネシアのマーシャル諸島共和国に属する島。世界遺産にも認定されている。1946年から1958年の間に、ここで23回もの核実験が行われた。この実験のために、200人あまりの住民たちのほとんどはキリ島に移住させられ、現在も戻れず、アメリカ政府からの賠償金で生活している。 第二次大戦後の核実験地、ビキニ環礁の歓迎の看板。
水着の「ビキニ」はこの島の核実験からの連想=セクシーさが破壊的威力であることから名づけられた(ビキニ型水着はそれ以前から存在しており、wikiでその説が否定されているが、その以前は「アトム」と呼ばれていたことから、この説は正しいのだろう。)
5.長崎県 端島(はしま)通称:軍艦島
廃墟マニアに絶大な支持を誇る軍艦島はかつて海底炭鉱によって栄えた島で、大きさは東京ドームの約1.4倍ほどの大きさ。良質な石炭が大量に採れ日本の近代化を支えた。1960年には人口5267人と最大となり、世界一の人口密度であった。島内には、集合住宅、学校、寺、病院、映画館からパチンコまで有り、ほぼ完璧な都市機構を有していた。
1974年にエネルギー政策の石油への転換から閉山となり、島民は次々と島を離れ無人島となった。2009年に一般解放され、観光客が見学できるようになり、上陸、人気を博している。
大正時代、当時は朝鮮人や中国人労働者が徴用され、あまりにも過酷な労働条件から島から泳いで脱出する者が相次いだという。日本人の場合は自殺者が多かったようである。
当時は、外からその様子を見て『監獄島』とも呼ばれていたようだ。華やかな過去がある一方、暗い過去をもつ廃墟の島である。
6.グレート・ブラスケット島 アイルランド
ヨーロッパの西の最果ての地。1953年まで西側の小さな漁村に人が住んでいた。人口のピークは150人。アイルランド政府が居住の安全を保証できないとして、無人島になった。大昔から変わらぬアイルランドの原風景が、そのまま閉じ込められているような島である。野生の鳥やアザラシ、野ウサギが生息している。
7.ストロマ島
スコットランド本土北にある島。かつては550名ほどの人口があったが、1901年の時点では375名となり、その後も減少を続け、1960年代には残った人口のほとんどはドーンレイ原子力施設建設に従事していた。1962年に最後の住民が去って無人化した。その後ドーンレイは放射性粒子の流失があり、環境汚染問題が深刻であった。
ストロマ島では現在も羊の放牧は行われており、住居跡の遺構は見られる。
8.グレート・イサク環礁 バハマ
印象的な灯台が残っている。1859年に建てられ、高さ46メートル。地元の言い伝えによると、難破した船から一人の幼子だけが流れつき、その母の霊がとりついているという。1969年8月4日、灯台守の二人が行方不明となり放置されているのが見つかった。二人の行方はもちろんいまだにわからない、ミステリアスな無人島となった。現在も灯台は自動化して稼働している。
9. ハドソン川 Pollepel島
ニューヨークからハドソン川に沿ってきたに100kmのほどにある小島。オランダ人が発見し開拓した島で、アメリカンインディアンに呪われているという伝説があり、新人の水夫は、開拓者の船の船員となる通過儀礼として、島に一人置いて行かれるという慣習があった。
1900年に武器商人のバナーマンがこの島を買い付け、自らデザインしバナーマン城が建てられた。このお城のような建物、商品の武器庫として使われていたそうですが、バナーマンが亡くなると、間もなく城が大爆発を起こす。周辺の建物も大きく破壊された。
1967年にニューヨーク市が買い取るが、2年後に火災がおこる。この、なんとも雰囲気のある廃墟は現在放置されたままとなっている。
いかがでしたでしょうか?何か妙な感情を掻き立てられますよね。観光地としても人気がある場所が多いようです。いつか訪れて見たい気がします。
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