世界のいろんな蝶が放し飼いになっている熱帯植物園が好きです。東京だと2000匹以上の蝶が一年中舞っている多摩動物公園内の昆虫生態館が有名ですね。タテハモドキもいますよ。
さて今回は、海外サイトに蝶のランキングがあったのでご紹介したいと思いました。
美しい蝶ということでしたが、インパクトはあるけど美しいのか疑問のある蝶もランキングされているので「世界のアメージングな蝶」という題の方が正確かもしれません。
では早速、世界で最も美しい蝶のランキングを見ていきましょう
10.コノハチョウ/デッドリーフバタフライ(オレンジオークリーフ)/Kallima inachus
コノハチョウ、インディアンリーフバタフライなどいろいろな呼び名がある。
インド北部からヒマラヤ、インドシナ半島、中国、台湾、先島諸島から沖縄諸島、奄美群島の沖永良部島と徳之島にかけて分布する。
羽の裏側が枯葉に似ているため、擬態の典型例としてよく知られている昆虫である。
羽の表側は非常に美しい↓図。
9.エメラルドアゲハチョウ/エメラルドスワロウテイル/papilio palinurus/
東南アジア原産。世界中の蝶園で定期的に飼育されている。
緑色の光沢は、色素によって生成されるのではなく、翼の鱗の微細構造によって生成される構造色である。それらは光を屈折させ、青と黄色の可視反射を引き起こし、相加的に混合すると緑色の知覚を生み出します。
日本に生息するアオスジアゲハも美しいが、色は似るが形態やインパクトがかなり違う。
8.ツマジロスカシマダラ/ガラスウィングバタフライ/greta oto/
透明な羽で一般名グラスウィングバタフライとして知られており、色を濃くすることなくカモフラージュしている。スペイン語圏では、翼が透明なため「小さな鏡」を意味するespejitosと呼ばれることもある。主に南アメリカの中部および北部地域で見られるが、北はテキサス州、南はチリで目撃されている。
飛行中に背景にカモフラージュすることにより、その透明性を使用して捕食者(主に鳥)から身を隠します。透明性は、鱗翅目ではまれな特性である。
7.アポロウスバシロチョウ/Parnassius apollo
ヨーロッパ、中央アジアに分布する。スペイン、スカンジナビア、中央ヨーロッパ、バルカン半島からギリシャ北部まで、そしてイタリアとフランスの間のアルプスのヨーロッパ大陸の山々の丘と花の咲く高山草原と牧草地を好む。名前は太陽神アポローンに由来。
亜種が多様であり、アルプスの特定の谷にのみ限定されることが多いため、昆虫学者にとって興味深い種である。アポロウスバシロの美しさは、できるだけ多くの亜種を所有することを目指すコレクターを長い間魅了してきた。スペインやイタリアなどの一部の地域では、過剰な採集により個体数が減少したと考えられている。
6.シルフィナエンジェル/スカシツバメシジミタテハ/Chorinea octauius/octauius swordtail
ボリビア、エクアドル、ペルーに分布している。シルフィナエンジェルはほぼ透明な羽を持つ。内側の透明な部分は、美しい外側の黒い部分とのコントラストによってさらに際立っている。彼らのゴージャスなテールは、ピンク、ブルー、グリーンの色合いの融合をみせる。ほとんどの場合、彼らは植物の葉の下にとどまり、明るい日光の下でのみ飛行する。
5.メムノンフクロウチョウ/カリゴ・エウリロチス/オウル・バタフライ/Caligo telamonius memnon/
一般にジャイアントフクロウとして知られているメムノンフクロウは、タテハチョウ科の蝶の亜種である。この亜種は、メキシコから南アメリカのアマゾン熱帯雨林までの熱帯雨林と二次林に見られる。
翼幅は115から130ミリメートルまで通常だが、150ミリメートルに達することがある。
幼虫はムサ種とヘリコニア種を食べ、バナナ栽培の害虫になる可能性がある。成虫は腐った果物のを食べることがある。
4.ウラモジタテハ/Diaethria anna/エイティエイトバタフライ
中南米原産。下翼の白と黒の輪郭線は「88」という数字の輪郭を描くユニークな蝶。これがこの蝶の名前の由来である。98や89になることもある。12種のdiaethria butterflyという仲間を持つ種である。種によって模様や色がだいぶ異なる。エイティエイトバタフライの羽の上部は黒で、前翅に緑と青の帯がある。翼の下側には、赤と白に黒のマーキングがあります。黒のマーキングの明るさと厚さは、蝶によって異なります。
3.タテハモドキ/ピーコックパンジー/Junonia almana/
孔雀のパンジーともよばれるこの蝶はその美しい眼状紋が目を引く蝶。主にインドや南アジア諸国に自生しているが中国や日本でもまれに見ることができる。羽の上部は黄褐色で縁は茶色です。翼の下部に注意深く気付くと、斑点がよりはっきりと目立ちます。羽の下側にある模様は季節によって変化しますが、これもこの蝶の魅力です。
2.キジマドクチョウ/ゼブラロングウィングバタフライ/Heliconius charithonia
この種は南アメリカと中央アメリカに分布し、テキサス南部とフロリダ半島まで北に分布している。暖かい季節には、北に他のアメリカの州への移住がある。その名前が示すように、ゼブラロングウィングバタフライはシマウマのような縞模様の狭い長い翼を持っている。翼は基本的に黒色で、黄色の縞模様があります。翼の下部と上部は同じパターンを持っているが、翼の下部は上部に比べて軽い。翼幅は72〜100mm。
1.ブルーモルフォバタフライ/モルフォチョウ/Morpho didius/morpho butterfly
世界で最も大きく、最も美しい蝶という評価が多い。主に中南米(ペルーなど)の熱帯林に生息。学名モルフォディディウスの翼幅は150ミリメートル(5.9インチ)に達し、モルフォ種の中で最大の種。翼の背側は虹色でメタリックブルーで非常に美しい発色である。ブルーモルフォは、縁が黒い青い明るい色の羽で簡単に識別できる。オスのモルフォはメスに比べて色が明るい。これらの蝶の羽の下部は茶色で、多くの眼状紋があります。後ろの部分は、ブルーモルフォが鳥、カエル、トカゲなどの捕食者からカモフラージュして隠れるためのもの。
世界の美しい蝶ランキング、いかがでしたでしょうか。昔から人々を魅了してきた蝶ですが日本でも、多くの武将たちがその家紋に蝶紋を用いていたりします。蝶紋を用いた武将は、その多くが平氏の末裔(桓武平氏)だといわれています。織田信長も揚羽蝶紋を使用していたことが知られていますね↓図。美しいものに惹かれるのはいつの時代も変わらないのでしょう。
■参考サイト
ttps://www.wonderslist.com/most-beautiful-butterflies-in-the-world/