今回はKKKについての話題です。KKKのメンバーの日常生活の写真が初めて撮影されたという話題。撮影したのはアンソニー・カレン氏でその写真集が近頃発表された。

その前に、みなさんKKKというアメリカの組織をご存知でしょうか。KKKは略称で、実際はクー・クラックス・クランといいます。アメリカの秘密結社で白人至上主義団体。白人の中でもヨーロッパの北方人種を祖先にもつ人種(プロテスタントのアングロサクソンやゲルマン民族)を至上の人種だとし、神に選ばれた人種だとする団体です。

5164

白装束に三角頭巾で怪しい儀式を行っている団体だと現在は、オカルトとか陰謀論や都市伝説好きの人たち以外にはほとんど語られることの無い団体ですが、20世紀前半くらいまではかなり注目されていたらしい。

1925年ごろの絶頂期には600万人の構成員がいたようです。その活動もはんぱないものだった。黒人を筆頭に白人以外の人種に対する凄惨な暴力行為は日常的に行われていたようだ。連邦政府にも影響力を発揮するほどで、構成員が州知事にまでなったり、大統領(トルーマン)が加入したりという時期もあった。

KuKluxKlan

もともとは、政治的な団体として結成されたわけではなく、南北戦争で敗戦に帰した南部の退役軍人が交友会として作ったようです。最初は白装束を着て黒人の居住区を練り歩き脅かしてからかうような遊び半分の行動だった。それがあれよあれよと南部の白人貧困層の支持を集め肥大化し政治的な力を持つようになったんですね。

621

組織が大きくなる一方、過激さもまし、また内容も広範囲に広がった。しかし、構成員が様々な事件や犯罪を犯すにつれ支持層が距離を置くようになり、さらに当時の指導者が強姦と殺人で有罪となったことが決定打となり一気に崩壊して行ったようです。

現在は小規模なKKK系のいくつかの団体が、独自に活動しており統一的な全国組織はないようです。しかし徹底した地下組織化は中央組織の存在の隠蔽だとも言われている。

今回はそんな秘密のベールに包まれているKKKのいくつかの団体とその構成員の日常の様子に、ジャーナリストで写真家のアンソニー・カレン氏が潜入、撮影に成功したという話題です。

「グランド・ウィザード」と呼ばれるKKKの最高幹部がゴキブリを銃で狙ってる様子

kukluxklan01_s

 

自宅での交流

kukluxklan02_s

 

KKKの分派の一つディクシーレンジャーズの花嫁とフィアンセ

kukluxklan03_s

 

クークロス騎士団に入会するための儀式

kukluxklan04_s

 

 

昔ながらの結婚式の様子

kukluxklan05_s

ウィザードの息子

kukluxklan06_s

 

バージニアにあるメンバーの自宅で行われるKKK集会

kukluxklan07_s

 

中西部に拠点を置くKKKの幹部とウィザードの妻の住む自宅の様子。地元の教会で開かれるKKKのクリスマスパーティに出かける直前に撮った写真。

kukluxklan08_s

 

ウィザードの孫娘

kukluxklan09_s

 

中西部に拠点を置くKKKのメンバー

kukluxklan10_s

2000年に3000人といわれていたKKKの構成員数は現在8000人に増加しているといわれている。またネオナチと手を結んだという話もある。でも、写真を見る限り大きな組織力を持っているようには見えませんね。むしろ貧相な感じが漂っています。アメリカの知られざる側面の一つといえるでしょう

/ispank.me