今回はアフリカの都市についての記事があって気になったのでご紹介したいと思う。
一般的に日本人はアフリカへの関心が他地域に比べて相対的に低いだろう。アフリカにある都市を僕たちはどのくらい知っているだろうか。知っていても2つか3つというのが普通だろう。
というわけで今回はアフリカの大都市をランキングで見ていこうというわけです。
と、その前に世界全体で見た場合の大都市のランキングを前提として見てみたい。
世界には不動ともいえる4大都市圏というものがある。メガシティのランキングである。
1位は東京都市圏
東京都市圏とは東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県を合わせたものをいう。人口は3,562万人(2012年4月現在)。域内総生産(GRP)は1,652,124百万ドル(一兆六千五百億円)
2位はニューヨーク都市圏
ニューヨーク都市圏はニューヨーク州の一部(10郡)、ニュージャージー州の一部(12郡)、ペンシルベニア州の一部(1郡)をあわせた範囲をいう。人口は1,890万人。域内総生産(GRP)は1,214,209百万ドル。
3位はロンドン都市圏
ロンドン都市圏はグレーターロンドンとその周辺の8州の一部をあわせた範囲をいう。人口は1,501万人。域内総生産(GRP)は377,099百万ドル。
4位はパリ都市圏
パリ都市圏はEurostatではパリとその周辺の7県をあわせた範囲をいう。人口は1,180万人。域内総生産(GRP)は402,899百万ドル。
メガシティランキングの他に世界の都市の総合力ランキングというものがあり
総合ランキングは、1位ロンドン、2位ニューヨーク、3位東京、4位パリ、5位シンガポールというのが最近の結果である。こちらのランキングは歳によって5位以下が微妙に変化するようです。3位東京というのは5年連続(2020年)なのだが、1位と2位に引き離され下位に追い上げられている現状のようだ。
さあ、世界の都市ランキングの前提をみたところで、さっそくアフリカの10大都市をご紹介したいと思います。
10 major cities in Africa
10位 モロッコ/カサブランカ Casablanca
面積
市域 387 km2
都市圏 1,615 km2
人口
市域 415万人
人口密度 10,724人/km2
都市圏 500万人
都市圏人口密度 3,096人/km2
モロッコ王国最大の都市。 都市名にはスペイン語で「白い家」という意味がある。モロッコの商業・金融の中心地で、2019年に発表されたグローバル都市指標では世界第94位の都市と評価されるなど、アフリカ有数の世界都市でもある。港湾も経済を支える重要な要素で、リン鉱石が最大の輸出品。漁業・魚缶詰も盛んである。
9位 ケニア/ナイロビ Nairobi
面積
市域 684 km2
標高 1,661 m
人口
市域 440万人
人口密度 6,317.6人/km2
都市圏 9,354,580人
ケニア共和国の首都で最大の都市。アフリカ有数の世界都市であり、2019年の都市的地域の人口は439万人。
東アフリカの中心的都市として、多くの国際機関が本部あるいはアフリカの代表部などを置く。なかでも国際連合は、国連環境計画 (UNEP) や国際連合人間居住計画 (UN-HABITAT) の本部をナイロビに置き、さらにこの2機関の活動を支援するため1996年に国連事務局の四つの主要事務所の一つとして国際連合ナイロビ事務局を設立し、ナイロビを重要拠点都市のひとつとしている。
2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第68位の都市と評価されており、アフリカの都市ではカイロ、ヨハネスブルグに次ぐ第3位であった。
8位 コートジボワール/アビジャン Abidjan
面積
自治区域 2,140 km2
市街地 554 km2
人口
自治区域 470万人
人口密度 2,200人/km2
市街地 4,395,243人
市街地人口密度 7,944人/km2
コートジボワールの最大都市であり、経済や文化の面で西アフリカ全体に影響力を持つ。同国南部に位置する旧首都。アフリカ有数の世界都市であり、2019年のグローバル都市指標によれば世界第92位と評される。
1983年に首都が240km北のヤムスクロに移転されたが、現在も下院の国民議会と最高裁判所が所在し、また国が定めた経済の首都として事実上の首都機能を果たしている。自治区の人口は約470.7万人、市域の人口は約439.5万人。
7位 エジプト/アレキサンドリア Alexandria
面積
市域 2,679 km2
標高 7 m
人口
市域 約520万人
人口密度 1,900 / km 2
エジプト第2の都市で、アレクサンドリア県の県庁所在地である。
世界的な企業や組織の支部、支社が置かれ、現在は北アフリカ有数の大都市にまで成長。2019年にアメリカのシンクタンクが発表したグローバル都市指標では第126位の世界都市と評価されている。
近現代の世界では「アレクサンドリア」と言えば当地を指す場合が多い。マケドニア国王アレクサンドロス3世(アレクサンダー大王)が、その遠征行の途上でオリエントの各地に自らの名を冠して建設したギリシア風の都市の第一号であった。
「地中海の真珠」とも呼ばれる港町アレクサンドリアでは、街中に英語の看板も多く、大きなサッカー場もある。歴史的経緯から多くの文化的要素を合わせ持ち、独特かつ開放的でコスモポリタン、そこはかとなく欧米的な雰囲気が漂う国際観光・商業都市である。国際機関も置かれ、世界保健機関の東地中海方面本部がある。
6位 タンザニア/ダルエスサラーム Dar es Salaam
面積
市域 1590.5 km2
標高 55 m
人口 (2018年現在)
市域 514万人
人口密度 2,900人/km 2
タンザニア最大の都市で、かつての首都。
通称ダール。現在の法律上の首都はドドマであるが、実質的な首都機能は、経済の中心地となっているダルエスサラームにある。 人口は515万人。鉄道など交通の中心地で、ザンジバルほかへのフェリーが発着する。気候は熱帯性で、海岸のため湿気が多い。最高気温は年間を通じ30℃前後、最低気温は20℃前後である。降雨量は1年に1100mm。
人口増加が著しく、2050年に1597万人、2075年に3749万人、2100年の人口予測では7368万人を数える超巨大都市となる予測が出ている。
5位 南アフリカ/ヨハネスブルク Johannesburg
面積
都市圏域 1645 km2
標高 1753 m
人口 (2019年現在)
都市圏域 563万人
人口密度 2696人/km2
市街地 8,000,000人
市街地人口密度 2,400人/km2
都市圏 10,500,500人
南アフリカ共和国北東部に位置する、ハウテン州の州都である。ヨハネスブルグは周辺地域からの人口流入などによって南アフリカ共和国最大の都市に成長し、人口は2019年で約563万人を数える。 2019年の近郊を含む都市圏人口は1050万人を擁するメガシティで、同国内では第1位、アフリカ内でも第4位である。
アフリカを代表する世界都市の1つに数えられ、アメリカ合衆国のシンクタンクの1つであるAT Kearneyが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、ヨハネスブルグは世界53位の都市と評価された。アフリカの都市では首位である。また、2016年に発表された「世界の都市総合力ランキング」では、世界42位と評価された。都市のGDPは1100億ドルで、南部アフリカ第1位である[8]。アフリカ最大の証券取引所であるJSEの所在地でもあり、アフリカ最高の金融センターと評価されている。
4位 エジプト/ギザ Giza
面積
•合計 1,579.75 km2
標高 19メートル
人口
•合計 880万人
•人口密度5,600人/km2
エジプトの都市。ナイル川中流の西岸に位置する。同国の首都であるカイロからみてナイル川を挟んでおよそ20km西南にあり、現在では拡大したカイロの都市圏に内包されているが、行政上はカイロから独立したギーザ県の県都である。人口はおよそ363万人。都市圏人口は合計で880万人。日本語表記はギザ、ギゼーなどとも。なお、「ギーザ」はエジプト方言の発音で、フスハーでは「ジーザ」となる。
古代エジプト以来の町であり、クフ王のピラミッドをはじめとするギザの三大ピラミッドと、ギザの大スフィンクスがある遺跡の町として世界的に有名である。その一帯からダハシュールにかけてのピラミッド地帯は、1979年に「メンフィスとその墓地遺跡」として世界遺産に登録された。
3位 エジプト/カイロ Cairo
面積
市域 214 km2
都市圏 5360 km2
人口
市域 965万人
市街地 1174万8240人
都市圏 1629万2269人
エジプトの首都。アラブ世界で最も人口の多い都市であり、アラブ世界及び中東を代表する世界都市の一つ。アラブ連盟の本部所在地でもあり、アラブ文化圏の中心都市でもある。
ナイル川下流河畔の交通の要衝として、中世に建設されてより現在に至るまで長い時代を通じ、イスラム世界の学術・文化・経済の中心都市であり続けた。都市自体の人口は965万6074人、近郊を含めたグレーター・カイロ(カイロ都市圏)の人口は1,591万人で、世界第17位である。カイロ都市圏の人口はその後約2200万人へ増えたとも。
アメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界62位の都市と評価された。アフリカ大陸の都市ではヨハネスブルグに次ぐ2位である。一方、日本の民間研究所が2016年に発表した「世界の都市総合力ランキング」では世界41位と評価されており、アフリカでは1位である。プライスウォーターハウスクーパースが公表した調査によると、カイロの2008年の都市GDPは1450億ドルで、世界第42位、アフリカでは第1位である。
2位 コンゴ/キンシャサ Kinshasa
面積
• 州 9,965km2
• 都市 600km2
標高 240m
人口(2020)
• 州 1460万人
• 都市部 1435万人
• 都市部密度 24,000人/km2
• 都市圏 1500万人
コンゴ民主共和国の首都。アフリカでも特に成長著しいメガシティの1つであり、人口は約1,434万人。2019年のシンクタンクの世界都市ランキング「グローバル都市指標」では世界第101位の都市と評価された。コンゴ川(旧称ザイール川)下流に位置する河港都市。近郊を含む都市圏人口は1434万人であり、世界第27位、フランス語圏ではパリに次いで2位、アフリカ大陸ではカイロとラゴスに次ぐ第3位である。コンゴ川をはさんだ対岸にはコンゴ共和国の首都ブラザヴィルが位置する。川を隔てているとはいえ隣り合っている都市が両方共国家の首都というのは世界中でここだけである。この二つの都市で大都市圏を形成している(双子都市)。お互いの都市は活発な経済活動がある。
1位 ナイジェリア/ラゴス Lagos
面積
大都市域 1,171.28 km2
陸上 999.6 km2
水面 171.68 km2
市街地 907 km2
都市圏 2,706.7 km2
人口
大都市域 2130万人
人口密度 7,759人/km2
ナイジェリア最大の都市。南西部のベニン湾岸に位置し、同国最大の港湾施設を備えている。かつてナイジェリアの首都であった。
アフリカ最大級のメガシティである。2016年の都市圏人口では1283万人であり、(大都市域 2130万人)世界第24位、アフリカではカイロ(ギザを足した都市圏と思われる)に次ぐ第2位と推計されている。
2019年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第83位の都市と評価されており、アフリカ大陸の都市ではカイロ、ヨハネスブルグ、ナイロビ、ケープタウンに次ぐ第5位であった。
2013年、安定性、医療、文化・環境、教育、インフラなどの項目を数値化した「住みやすい都市ランキング」では、全世界の140都市中ワースト4位。
ラゴスはアフリカで2位、全世界で7番目に急速に成長する大都会である。人口1億を超えるナイジェリア全土から多数の人たちがよりよい雇用や教育機会を求め集まってくる。人口増加率、人口密度、そして失業率と犯罪の多さでもナイジェリア最大。
以上、アフリカの10大都市のご紹介でした。エジプトや南アフリカといえば多少はなじみがある感じがしますが、やはりアフリカのについて僕たちは相対的にほとんど知らないといえると思いました(かといってアメリカやヨーロッパ、中国さえ僕たちは知っているといえるのか)。端的に良くないな、と思いましたね。少しずつでもアフリカの具体的な現状を興味深く勉強していきたいと思いましたです、はい。
■参考サイト ttps://answersafrica.com/how-big-are-the-10-largest-cities-in-africa-by-population-and-size.html